ホームランツアーMy Hair is Bad(セトリ有)
声を出せば涙が溢れてしまいそうだった。
爆音が響くライブハウス、壇上の歌い手、僕は口を開けて、ただ、見惚れていた。
マイヘア史上最大キャパシティ、椎木知仁25歳の誕生日、ホームランツアー、2017年3月19日、なんばHatch、My Hair is Bad、最高だった。
『戦争を知らない大人たち』の前、椎木のスイッチが、入る。フリースタイル、弾き語り、ギター1本、アルペジオ、呟くように始め、最後に、叫んだ。ギターをかき鳴らした。
『いつでも俺は最高だ。今までの自分の積み重ね、いつでも俺は俺の最高地点だ。先輩に飲まされてる時だって、後輩と飲んでる時だって、最高に楽しかった。お前は、才能があるだなんて言われた。だけど、一向に売れなかった。ここまで来るのが長かったとか短いとか分かんない。分かんないけど、それでも、目の前にあるのは、“有る“と"やる"だけなんだ。無くなったりしない、ただ、"やる"が小さくなっていくだけなんだ。小さな"やる"を積み重ねて、僕らは今日ここまで来た。数々のミュージシャンが伝説をつくって、その日付は今日まで語り継がれて来た。僕らは、今日を、そんな日にする。尾崎豊やカートが死んだ日のように、今日を特別な日にするんだ。
大切なものは増えたり減ったりするけど、無くしたものは増えていく一方だ。今はみんないいねいいねいいねいいね、共感だらけ。本当にいいの?それ、良くないんじゃないの?違和感に気づける、そんな感覚を僕らは大切にしていきたい。それが宝なんだって思えていたい。
信じられないもんばっかの時代、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、ライン、面と向かった会話だって、もう、信じられない。言葉は所詮言葉なんだ。思ってなくたってありがとうは言える。思ってなくたって愛してるも言える。なんも信じらんないとか言ってると、また、メンヘラだとか言われるから、こんくらいにしとくけど、そんな時代だからこそ、誰かを何か一つを信じるんだ。今ここにいるんだから、俺らだけを信じろよ。今この瞬間はロックバンドを信じてみろよ。周りのあの子があーだこーだって関係ない。お前はどうなんだ。
デビュー前売れないって言われた。実際売れなかった。Youtubeの再生回数も伸びない。それでもいつか、マイヘアはこの曲でデビューしたんだって、俺はこの曲でデビューしたことを誇りに思う。戦争を知らない大人たち。』
イントロのギターから、椎木のボーカル、そしてバンドの演奏が始まった。
『音楽が個人的なものであればいい。みんなで馬鹿騒ぎすんのもいい。だけど、ロックがみんなにとって、そういうものであればいいと思います。いつでも、俺らはカッコよくいるんだ。』
終演。
覚えてる限りで、椎木さんの弾き語りを書いてみた。文書に前後が繋がらない部分もあるけど、記憶が曖昧なところもあるけど、なるべく、覚えてるまま書いてみた。
最高だった。とにかくやばかった。最高にエモかった。冒頭は、マイヘアっぽく、単語を並べて書いてみた。まだ余韻は、残っている。
セットリスト
My Hair is Badホームランツアー
2017年3月19日@なんばHatch
- 告白
- 接吻とフレンド
- 革命はいつも
- 愛ゆえに
- 真赤
- グッバイ・マイマリー
- ドラマみたいだ
- 悪い癖
- アフターアワー
- 元彼氏として
- クリサンセマム
- mendo_931
- ディアウェンディ
- ワーカーインザダークネス
- フロムナウオン
- 戦争を知らない大人たち
- 彼氏として
- 恋人ができたんだ
- 卒業
- 最愛の果て
- 音楽家になりたくて