はやてのぶろぐやな。

関西在住の大学生の日記。ほとんど独り語り。

星野源『蘇る変態』を読んだ。

今まで本を読んできても、別に長い文章で感想を書きたいと思った事は一度もなかった。書かなくてはいけないんだろうな、という義務の意識で数行の感想をメモすることはあったけれど。

この本については、書いてみたくなった

 

星野源さんの『蘇る変態』を読んだ。

 

源さんの闘病生活のことも描かれてある本だ。

 

当時は『星野源くも膜下出血のため入院。活動休止。』というたった数行の文章としてしか理解をしていなかった。だけど、この本を読むと、当時の状況が生々しく感じられた。

 

強烈な頭痛。診断結果。手術。入院。強烈な頭痛、吐き気。自殺を決意しかけるほどの孤独。回復の兆し。再発。

源さんが体験した地獄が現場を見てもいないのに伝わってくる。本から伝わるものなど、実際の状況の上澄み程度でしかないと思う。だけど、それでも、地獄だと思った。実際に源さんが感じた地獄はどれほどのものか、想像をしようとするだけで胸が痛い。そして、想像はつかない。

 

俺には耐えられない。病人になることも、それを治す人になることも、それを看る人になることも。誰もなる予定は今のところないのだけれど。星野源さんが感じた地獄が、彼らの日常なのだ。

 

それを大切な人の一部として受け入れられる自信がない。俺は逃げ出してしまう。俺にその地獄は見せないでください。笑っている、楽しいところだけをかいつまんで俺に見せてください。俺をずるい人間だと自覚させないでください。

そうでもしないと俺はあなたから逃げてしまう。怖くなる。

 

この本は星野源さんが雑誌『GINZA』に連載していたエッセイをまとめたもので、冒頭の話は貧乳についての話。これが逃げ恥のあの平匡さんなのか、と疑いたくなるほどにエロくて、とてつもなく面白い。

 

その分、後半の闘病のシーンが胸に刺さった。

 

読むだけで辛い。

 

俺には耐えられない。耐えられない分。俺にできることを一生懸命やればいいじゃないか、だのポジティブな言葉は思い浮かぶが、無理だ。ダメだ。辛い。

 

こんな地獄には目をそらしたい。だから、極力目をそらす。できる限り、そらして生きていく。だけど、その地獄の上澄み程度でも、読んで感じたことは残しておきたいと思った。

 

地獄に出会いたくない。現実なんてクソ喰らえ。

 

 

 

蘇える変態

蘇える変態